
CクラスのW205ではエアサス仕様の車両が御座いますのでエアサスが壊れる事があります
顧客様からのご依頼で今回、メーターに警告灯が点灯しご入庫しました
エアサス機能の何が故障しても警告灯が点灯します、サス本体故障か、ポンプか、エア漏れ・・・
しかし、エラーコードやエアサス操作状態を初見で見た所、通常の故障では無いと判断しエアサスコントロールユニットを疑いました。コントロールユニットはシート下に配置されているのでシートを外し現物確認となりました。
なんと、フロアーを取り外すと池が出来ていました・・・水没です!画像では判り難いですがメダカが飼えるくらいに溜まっていました
冠水以外にルーフ回りからの雨水混入や外気取り込み口からの雨水が多いのでチェックしましたが漏れの形跡はなく、徹底的に水を追っていくと厄介なことにダッシュボード内のエバボレーターからのドレン(水)が外に出ず室内に出ていました。
ACハウジングの破損かドレンホースの破損が考えられます。修理にはダッシュボード降ろしが必要となる高額修理となります。
マイクロスコープで更に漏れ箇所を究明しドレンホースがハウジングから外れている事を確認出来ましたので何とか室内からの分解修理で完治させることが出来ました。
エアサスコントロールユニットは水没し要交換です。
またフロアのスポンジに大量の水を含んでいるので取り外し乾燥も必要です(お客さんは消臭力をシート下に入れていました、やはり匂いが気になっていた様です)
当社にはこの様なレアケースの修理が多く、他社さんではここまで診断しない場合が多く原因を残したまま部品交換し再発する事が多い様です。