W205ヘッドライト不点灯
他の車種でもLEDヘッドライトになってからロービームやウィンカーの不点灯故障が多発しています
故障原因は・・・
- 自然故障:コントロールユニット故障による不点灯
- 水害:コントロールユニットが水没し故障
自然故障の場合は診断し故障しているユニット交換すれば改善されますが、水害の場合が問題となります。
水害?と疑問に思うのですがLEDヘッドライトは雨水がヘッドライト内部に侵入する事が多くあります。ヘッドライト内側が曇っていたら要注意です!
ヘッドライト内部が水槽の様になってしまうので湿気で各ユニットが故障してしまう事と、ユニットだけ交換しても今後また水没してしまう可能性が高くなります。
上記の事からディーラーさんでは全ての部品交換見積もりとなります(当然高額になります)
W205の一例ですがヘッドライト10番 ¥330.000
ハウジングシール40番 ¥2.870
保護キャップ20番 ¥6.260
トランス115番 ¥71.900
光軸調整ユニット125番 ¥30.200
シール2枚(105番、110番)¥4.960
税別、部品代のみ 合計税込み¥490.809
交換にはバンパー脱着及びSCNコーディングが必要となります。
自然故障か水没が原因か??の判断はヘッドライトを外して分解確認が必要となります。
診断機だけの診断では水没かは分からないので分解点検が必要となりますのでバンパー脱着、ヘッドライト分解の作業が伴います。
今回の点検では水没が原因でヘッドライト内部から水が垂れてきました。
ここからがお客様にお伝えする難しい判断となります、簡単なので全て交換50万円程ですと言えれば楽なのですが当然、ディーラーさんや他社さんでこの様な金額は言われているケースが多く「なるべく安く・・・」「長く乗らないので・・」と言われているので点検結果の嘘も付けないので一旦、全ての見積もりをお送りする事となります。
実はちゃんと点検しての結果に不満を持つお客さんもいるので構造を説明します。
ヘッドライト本体にはLED(ライト、ウィンカースモール)や光軸調整(上下左右)のモーターが組み込まれていますが、単体では作動しないのでコントロールユニットが2個付いています。
このユニットで電子制御しています、どちらか故障しても正常に作動しないのでロービームが点灯しないだけという事で1個のユニットだけ交換しようとしてももう一個にエラーがあると動作不良を起こす場合があります。
当社では一旦、全体の金額をお伝えしてご予算やお客様ご要望の修理方法を打合せさせて頂いております。
例えば、ユニットだけ交換して復旧するか様子を行いダメであれば次の部品交換を行う等、段階的に部品交換する事は可能です。しかし上記画像の様に明らかに2個のユニットが水没している場合は2個交換しないと意味は無いとお伝えしております。
最後の問題はヘッドライト本体の水漏れですがヘッドライトを交換するしか改善出来ないので再生部品で価格を抑える等(その時点で部品があれば)のプランは御座います。
上記の様にひと昔のヘッドライトの電球切れとは全く異なり故障原因や診断方法、交換部品等の様々な問題がある故障です