ベンツディーゼルエンジンの真実
以前はベンツのディーゼル車を購入するなんて珍しかったのですが最近ではディーゼル車の比率が高くなり中古車で購入したユーザーの懐を痛めております・・・
今回のご相談者
「先月フルローンにて430万円で購入しました。
調子は良いのですが、エンジン警告灯がついてしまいその内容は【AdBlue800㎞以内にエンジン始動不可】でした。
知り合いの修理工場に点検をしてもらい、Noxセンサー(前後)を交換してもらいまいたが、表示が消えず追っかけて部品を交換していくと、総額100万くらいになってしまうとの回答が来てしまいました。
故障を想定に入れて相場より安く購入し(30~50万)故障時に修理費にあてるつもりでいました。メルセデスなので覚悟はしていましたが…納車して1ヶ月未満での費用が100万円となるとさすがにと思い…購入したお店に安く修理は出来ないか?また、安くできるところを紹介してもらえないか?と連絡するも現状販売の為、何もしてあげれないです。との冷たい回答でした。
【修理内容】
AdBlueを10L補充
Noxセンサー(前後)社外部品交換
※上記で約18万円でした。
出来れば、これからの故障も視野に入れ、予算を少しでもかからないようにしたいです。お力添えいただければと思います」
この様な相談です
中古車を選ぶときに燃費を気にする人が多くなりました「ベンツなんだから燃費なんて気にするな!」は昔の話の様で今では見た目と燃費で選ぶケースが多くそこに落とし穴があります。
そもそもNox規制でディーゼル車は首都圏で登録できないとなりましたが、有害物質を大気中に放出しない装置を付ける事で基準をクリアし現在もディーゼルエンジンが販売されています。
この「装置」と言われるものが本来は必要なかった物「部品」で高価なんです
Noxセンサー、アドブルーセンサー、アドブルーポンプ、メタリングバルブ、SCRパティキュレートフィルター
またEGR(排気再循環)により排気を燃焼室に取り込む仕組みがエンジン内部に大量のカーボンを蓄積しインジェクターの故障に繋がる場合もあります。
上記「装置」は寿命が短く4~5万キロ頃から交換時期になっていきます
この仕組みは地球温暖化対策の為の部品の為、新車購入する際に環境対策車両と言う事で購入するのが前提となっているので中古車で購入する場合は新たに対策部品を交換しないと乗る事が出来ません。
また今回交換したNoxセンサーは純正部品では無い事も出費の原因になっている可能性もあります、Noxセンサーは純正でも品番変更が多く故障しやすい部品ですが社外部品の場合は品番があっていても非適合、不良部品が多く純正を使わないとダメなんです