今回は良くある他社様での見積もりからの価格比較でご入庫された事例
お問合せで他社様で修理見積もりが出たから当社で安く出来ないか？と言うお問合せが御座います。
その中で厄介なのがディーラーでの点検結果見積もりです
例えばエアコンコンプレッサー交換で28万円と言う見積もりが来て当社で13万円で可能です！とご解答しご入庫となった場合で当然当社ではコンプレッサー交換での予定を組んでおります。
一応、点検料は掛かりますが当社での点検は行いますか？とお伺いしますが「ディーラーで点検しているから間違いないと思う」と言われてしまうと当社も「そうですか」と言う流れになります。
＊仮に、点検料を貰わずに勝手に点検してコンプレッサー故障では無くコンデンサーからのガス漏れもあった場合でもお客様はディーラーでコンプレッサー故障と最初に聞いているので難色を示します
再度、コンプレッサー交換で宜しいですねと確認し部品注文して交換作業となります。
流れの通りコンプレッサーを交換しても直りません（ガス漏れしてコンプレッサーがロックしていたため）
こうなるといやでもお客様に現状を伝えなくてはなりませんが当初から価格重視での修理希望だったため、更に修理費用が掛かる事に「ムッと」するのは想像の通りです。
オイル漏れでも良くあります
「オイルパンから漏れがあると言われた、修理代8万円」当社で5万円で出来ますよ！と回答しお預かりして見てみるとオイルフィルターケースからのオイル漏れ（フィルターケースからオイルが垂れて下部にあるオイルパンが濡れていた）
安くなるパターンであれば問題ないかとは思いますが当初より修理費用が高くなる場合に納得されずちょっと大変です、写真を送ったり、診断ミスした仮説を説明したりと・・・・
エアサス故障でもあるんです
エアサスの場合も同様で結果的にリヤエアサスパンクで車高が下がりメーターに警告灯が出ていた案件では、他社様に「車高の下がりはありますか？」と質問され「車高は下がっていないです！」と答えています。
＊皆さん、エアサス搭載車で乗るたびに4輪の車高を確認してから乗っていますか？
※エアサスポンプが付いているのでエンジンを始動すると規定の車高までエアーを送り基準車高に戻します、車高の下がりも3日以上、4日以上駐車すると落ちるというパターンが多いので気付いていない
話は元に戻りますが車高が落ちてなく、エアサス故障の警告灯が点灯したという事での点検は半日程度では判断できません。4日後に車高が落ちる場合、半日では何も起きません。
半日ほどでの点検の場合は診断機でエラーコードを見て何もなければエアサスポンプ、バルブブロック交換の見積もりが出ます（消去法です）
ここに罠が潜んでいる事は分かりません（結果はリヤエアサスのパンクですが）
そのまま修理を依頼した場合、ポンプとバルブブロックを交換して納車となり、またエアサスの警告灯が点灯します。次の点検結果結果はエアサス交換となります。
双方に責任は無いかと思いますがお客さんは無駄？な修理費用を支払う事になります。
ではどの様にすれば診断ミスを軽減できるのか？
それは診断期間を長くとる事です！お客様が急ぐので忖度しても良い結果にならない事が多いです
オイル漏れに関しても一度洗浄し漏れがない状態にして漏れてくるのを待てばどこから漏れるのか分かりやすい
エアコン故障も機械的故障なのかガス漏れなのか時間を掛けて漏れ確認を行ったうえで故障個所を探す
エアサス故障もお客様が下がりは無いと言っても4日間程駐車し車高の変化を確認する
間違いないのはお預かりしてから1週間は診断の為の様子見が必要です（急がば回れ）
費用的に抑える事にもお預かり期間が長ければ安い部品を検索する時間があり、急ぎであれば手っ取り早く部品を仕入れるので安さに期待は出来ない場合があります。
ベンツの部品は全て海外生産なので国内に無い場合も多く本国取り寄せで3週間かかるのは珍しくありません。
バッテリー交換やブレーキパッド交換であれば上記の様な事はありませんが故障修理は一筋縄ではいかない場合も多いのでベンツユーザー様は心得てください
